2009年9月18日金曜日
BULICHLLA(ブリケッラ)農園へ 農園とワイン 9/14~9/16
ローマを出発して、次の目的地までTermini(テルミニ)駅から電車で約3時間の、
Campiglia Marittima(カンピリア・マリッティマ)へ。
しばし電車の旅。
ローマとは違い、草原が続きます。
世界の車窓からみたいで、なかなか楽しいです。
ただ、電車に乗るときに段差がかなりあるので、乗り降りが一苦労。
駅からは、農園のスタッフの日本人の方が迎えに来て下さって、
そこから、車で20分くらいで目的地のブリッケラ農園に到着。
ここでは、葡萄、オリーブなどが栽培されていて、アグリツーリズモで宿泊させてもらいました。
アグリツーリズモは農園の宿泊施設に泊まり、その土地の料理をマンマが作ってくれたり、
トレッキングや、マンマの料理教室に参加できたり、
場所によってさまざま体験できるものなのです。
私は、ワイン用の葡萄の収穫、ワイナリーの見学、ワインのテイスティングをさせていただきました。
着いた日が、なんと葡萄収穫の最終日!
あと、少しで終わるということで、すぐ農園へ。
ぎりぎり30分、収穫に参加できました。
私が収穫させてもらったのは、トスカーナ地方で多く栽培されている、
サンジョベーゼ種の葡萄で、モンテプルチャーノでした。
よく飲んでいた葡萄品種で感激!
葡萄は、色も大きさもブルーベリーくらいで、濃い色でちいさいものでした。
そのまま食べると、かなり甘くて種が多いです。
次の日に、ワインのテイスティングとワイナリーの見学。
まずは、テイスティング。
こちらのワインは、防腐剤が含まれていないので、
飲んだ感じがとてもきれいで、そして二日酔いはしないそうです。
防腐剤が入っていないので、日持ちが他のワインよりしないですが、体にはいいですよね。
それから、ワイナリー。
ここでは、ステンレスタンクで温度管理をしているため、品質の良いワインが出来るそうです。
その間も、毎日タンクの中のワインを混ぜる作業、ホースの洗浄などなど、1ヶ月くらい行い、
今度は、絞る機械にかけて、液体、皮と種に分け液体は樽へ。
ちなみに、皮と種はグラッパになります。(グラッパは葡萄のブランデーみたいなもの)
樽に移して、約1年寝かせますが数ヶ月に1回、その間もおり(葡萄のかす)を取り除くため、
また、タンクに移して樽を洗って、また樽に戻すという作業を行います。
それを経て、ようやく瓶詰めをし、また寝かせて、ラベルが貼られ出荷されていきます。
流れだけを書きましたが、ワインができるまで、こんなに手がかかっているんですよね。
平行して、農場の作業や、オリーブ摘みなど、休みはほとんどないようです。
この話と体験を通して仕事に戻ったときに、少しでもワインの良さが伝えられたらいいな。
手間暇かけて大事につくっているワインを、美味しく飲んでもらえるサービスがしたいな。